イントラにブログを導入しようという試みは急速に広まっているようだ。
ドリコムをはじめ、イントラブログ構築サービスを提供する会社がいくつもある。
ブログ導入を検討する企業は、次のような点を懸念されるのではないか。
1.ブログへの投稿に熱心になるあまり、本業が疎かになるのではないか
2.ブログ上で他部門や特定の個人を批判する、などトラブルの原因とならないか
3.積極的な情報提供が行われないのではないか
これはケースバイケースで、導入する企業の組織風土によるところが大きいと思われる。
ちなみに弊社の場合は、まだ導入諸段階で活発に活用される前の状態であるから、上記1,2の問題は発生していない。
ただ、社員全員の目に触れる可能性がある場では、良識にはずれる記事の投稿や、業務時間内の没頭などは行われないのではないか、というのが私の現在の所感である。
Tiariでは訪問履歴の記録機能、いわゆる足あと機能を実装しているが、アクセスログが部分的に公開されることも、社内ブログサイトへの無暗なアクセスを抑制する効果があると考えている。
どうしても導入リスクが気になるようであれば、月額料金制のASPや一定期間無償で使用できるサービスで、試験的に導入するのがよいかもしれない。
イントラブログが企業の内部プロセスに大きな影響を及ぼすことは間違いない。「他社の様子を見てからうちも...」というスタンスでは、気がついたときには組織力の面で他社と大きな差がついているかもしれない。
複数の拠点がある会社だと、社内ブログのメリットは説明しやすいでしょうね。
でも、拠点が一つの企業だとどうでしょう?
「コミュニケーション改善」をうたっても「会議なり飲み会なりですむ」と言われたりしませんか?
「それは文化の違い」と言ってしまうと、結局社内ブログを活用する企業って限定されてしまうんじゃないでしょうか。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-05-22 13:32
コメントありがとうございます。
ブログの内容が身辺雑記的なものだけであれば、所謂ノミニケーションの方が、コミュニケーション改善に役立つかもしれませんね。
一方で、日々の業務の中で気がついたこと、ちょっとしたノウハウやアイデアなどの共有は社内ブログが適していると思います。
また、社内ブログの活用度合いは、ご指摘のとおり、企業文化に依存する部分が大きいと感じています。あるいは、社内ブログによって、企業文化を変革に導けないか、とも考えています。
投稿情報: 丹野 | 2005-05-22 14:39
>企業文化を変革に導けないか
結局、トップダウンしかないんじゃないかと思います。
アイディアなりなんなりをブログで共有と言っても、それまで情報共有に消極的だった人たちがいきなりほいほい使い始めるとは思えません。
他社で成功事例があったとしても、二の足を踏む人が多いでしょう。
サラリーマンがしぶしぶながらも従うのは、やはり上司の行動・指示ではないでしょうか。
と言いつつも、私もなんとかブログなりなんなりで企業文化を変えられないかと模索はしているのですが……。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-05-22 19:47
確かにトップダウンアプローチの必要性を感じています。
ただし、社内ブログ導入の意図としては、ボトムアップ的でボランタリーな情報発信だとすると、トップダウン以外の「流行る仕掛け」が必要だと思っています。
別途このテーマで記事を書きたいと思います。
#Hi-Low-Mixさんのブログを拝見しました。社内ブログ導入を試されたようですが、結果はどうでしたでしょうか?
投稿情報: 丹野 | 2005-05-23 09:34
とりあえず失敗しましたW
あまり私の事例は参考にならないと思われますが、そもそも「blogで何ができるのか試そう」というモチベーション付与ができませんでした。
現在は別のアプローチとして、Wikiから導入を試みようとしています。
こちらもかなり怪しい状況ですねぇ。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-05-23 12:51