けれども日本の会社には、それを実現するうえで大きな障害が横たわっている。それは、良きにつき悪しきにつけ個人を表に出さない文化である。わが国では「仕事は組織でするものだ」という大原則があり、それによってでる杭は打たれ、自分を表に出すことは戒められてきた。
これは社内ブログ普及における日本型組織の課題に関する文章、、、ではない。
実は、日経新聞(2005年1月4日)の広告記事「前面にでる”個のプロ意識”がCSRの基盤」からの抜粋である。記事の趣旨は「組織の中に埋没し匿名で働いていることが、組織内で不正が行われる原因の一つである。社員が個人として働くことで社会的に責任のある行動をとるようになる。」というものだ。
社内ブログ/SNSが活用される企業風土と、社会的責任をまもる企業風土は共通するものがあるのではないかと思う。「個人が表に出る企業文化」を「社員個人が自律的に情報発信し、社員個人の意見や活動がフィーチャーされる企業文化」と考えれば、これはまさに社内ブログ/SNSが活用される企業文化と一致する。
CSRに取り組む企業は、まずは社内ブログを導入してみてはいかがだろうか。社内ブログを活用する企業風土作りを通して、CSRの基盤作りが実現されるのではないだろうか。
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