先の記事「社内ブログが生む軋轢」において、社内ブログツールに対するネガティブな反応があった、という話をしたが、後日別のスタッフから、こんなコメントをもらった。
社歴が長い仲の良い人たちの交換日記のようで、参加しにくい。 クライアントサイトで働いているため、ページを開きにくい。 別に業務に役に立ちそうな情報は無さそうだ。
このコメントだけ読むと非常に受身な社員であるような印象を持たれるかもしれないが、日頃から問題意識が高く、現場でリーダーシップを発揮している人間であることを申し添えたい。
やはり私のプレゼンテーションに問題があったと思っている。
これに対する、私の回答は以下のとおり。
社員をつなぐ架け橋のツールに成長させたいと思っている。 会社が今後成長していくためには、現場のアイデアをどんどん共有し、良いアイデアは新規事業として形にしていく必要がある。 ブログは情報を受信するツールである前に、発信するツールだと思っている。
地道な啓蒙活動と、社内ブログを活性化させるコアユーザーの獲得が必要だと考えている。
>地道な啓蒙活動と、社内ブログを活性化させるコアユーザーの獲得
あえて否定的にお聞きします。
啓蒙活動などフェイス・トゥ・フェイスでの意識あわせが可能な状況で、なぜ社内ブログによって「社員をつなぐ」必要があるのですか?
コアユーザが獲得できた場合、やはりそれも他のユーザから見れば「仲の良い人たちの交換日記のよう」になりませんか?
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-05-25 05:12
Hi-Low-Mixさん、いつもコメントありがとうございます。
励みになります。
>社員をつなぐ必要性
私対他の社員、という形の対面での「布教活動」は可能ですが、全社員が相互に情報交換する場が少ないのです。
またよく言うように、「暗黙知を形式知化」するためにも、仮に日頃対面で活動するチーム内でもブログは有効ではないでしょうか。
口頭でのディスカッションでは、その場でメモをとらないと、せっかく思いついたアイデアも忘れ去られてしまいます。
>交換日記
日記の内容が内輪ネタだけではなく、例えば業務や会社全体の課題など、全社員共通のトピックもあれば、交換日記的な雰囲気になるのを防げるのではないかと考えています。
また、掲示板やMLに意見を投稿する場合は話題の流れなどに気を使わないといけないため、かなり心理的敷居が高いと思います。一方で、ブログで他人の日記にコメントするのではなく、自分の日記に投稿する場合は、独り言をいうような気楽さが若干あるように思います。
人によっては、掲示板よりは投稿しやすいと思ってくれると信じているのですが。。。
いずれにしても、ツールをいれただけ、では積極的な記事投稿は難しいですね。逆説的かもしれませんが、全社集会などのオフラインでの会合をうまく利用することも、ブログを活性化する上で有効だと思います。
投稿情報: 丹野 | 2005-05-25 06:34
無駄なようで、無駄ではない。
期待しすぎて、期待通りではない。
期待していなかったが、思わぬ効果。
コミュニケーションとは、そもそも柔らかい物で、形にはまらないもので、コントロールしにくいもの。
現時点での、私の意見は、”無駄なようで無駄でない”と思っています。
投稿情報: Hayato | 2005-05-25 13:05
Hayatoさん、コメントありがとうございます。
「明らかに有益」にしたいと思っていますが(笑)、風化しない程度に盛り上げつつ、気長に見守ろうと思っています。
投稿情報: 丹野 | 2005-05-25 22:29
>ツールをいれただけ、では積極的な記事投稿は難しい
やはり、記事の投稿を習慣化させる必要があるでしょう。
「○○についての意見は各自それぞれのブログからのトラックバックで! 他は不可!」
などとトップの方に言っていただくといいでしょうね。
で、自らの領域(ブログ)から自らの意見を述べる(トラックバックする)、さまざまな意見を確認するという動きが日常的になればよいと考えます。
またしてもトップだのみな意見ではありますが……。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-05-26 12:58
そうなんですよね、業務日報を義務化するとかね。
あとは機能的にグループウェアにブログを組み込んでしまうのもいいかもしれません。
義務化はまずは避けたいので、トップダウン的な施策で「投稿したくなる雰囲気づくり」みたいなことを考えてみようかと。。。
投稿情報: 丹野 | 2005-05-27 04:57