今、「集団の知性」に関する本を読んでいる。
なぜ賢い人が集まって愚かな組織ができるのか? - 組織の知性を高める7つの条件
本書では、「組織においてなぜ1+1が2にならないのか」というテーマについて、事例と理論を交えて考察している。
本文中に面白い逸話があったので、引用する。
巨大なプラスチック成型機の前に、若い女性が神妙な面持ちでたっていた。
成型機からは数秒ごとに、ガチャンという音とともに大きなケーキ皿用のカバーらしきものが吐き出されてくる。女性は手袋した手でそれを掴むと慣れた仕種で回し、周囲にある製品の山に積んでいく。
気泡などの不具合があれば、ゴミ箱に投げ入れる。彼女は自分の仕事が楽勝だと思っている。
彼女は自分の仕事が極めて単純だと率直に述べた。彼女の心に引っかかることといえば、マネージャーから渡されたゴミ箱が小さすぎて、とうの昔に不良品があふれ出していることだった。
(引用にあたって、若干文章を省略している)
「成型機がそろそろくたびれてきたようだ」という彼女の無意識下の気づきを、組織に全体に伝播させること。社内ブログに期待する効果の一つだ。
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