事業会社で社内のナレッジマネジメントの推進に従事するToggy氏が、社内ブログ導入事例を個人のブログ上で紹介している。
私の試みが、非公式の草の根的なものであるのに対して、Toggy氏は専門家として社内ブログの活性化のより踏み込んだ施策を行っているようだ。
A:「俺の書いてるブログの評判はどうなの?」
B:「Aさんのブログの評判っていいですよね。皆、面白いって・・・」
C:「面白ければいいのでしょうか?我々の仕事は面白いこと伝えるのが仕事ではないと思います。」
D:「アクセスが上がったのはいいですが、営業がこんなのばかり見ると、頭でっかちになって営業時間がそがれるのではないでしょうか。」
E:「僕は、(ブログに)仕事に直結しないようなくだらない愚痴を書いたりしているのですが、これのおかげで、僕へ直接問い合わせやすい雰囲気ができていると思います。実際、そういう会話になっていますし・・・」
F:「発表(私の発表)にもあったように、情報と感情の共有のバランスは重要だと思う。今はそれができてきていると思う。」
ユーザーの生の声が非常に興味深い。
「情報と感情の共有のバランス」というのは社内ブログの重要なキーワードであると思う。(このブログとは別の場で「共有の場と共感の場」と表現されている。)
北陸先端科学技術大学の梅本氏の論文で、「知識創造の場」について次のように説明されている。
場には、おおよそ共同化、表出化、連結化、内面化に対応した創発場、対話場、システム場、実践場の四つのタイプがある。 (中略) 創発場は、個人が自己と他者の境界を超越し、他者に共感する世界であるという意味で、実存的な場所である。この場から、個人の間での知識変換の基盤となる思いやり(ケア)、愛(ラブ)、信頼(トラスト)、そして献身的態度(コミットメント)が生まれてくる。
論文中であ、創発場は「顧客との接触あるいはトップの社内歩き回りのような、リアルな直接対面」と捉えられているが、社内ブログは創発場をバーチャルに実現する可能性があると考えている。
>Toggy氏は専門家として
いやいや私は専門家と呼ばれるほど、たいそれたことはしておりませんので・・・(笑)
社内ブログに関しては、まだまだ私も草の根的ですし、試行錯誤中という感じです。
ありがとうございます。
投稿情報: Toggy | 2005-07-12 01:10