iUGの会員限定SNSで「社内ブログ/SNS導入における注意点」というタイトルで、社内ブログ/SNS導入後にファシリテーターが注意すべき点について、記事を投稿した。
ご興味をお持ちのかたは、ぜひiUGに会員登録いただきたい。
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社内ブログ/SNSについては、そもそも導入前の時点で障壁を感じている方も多いと思う。
導入前の課題として考えられるのは次の3つだ。
1.稟議が通らない
2.システムを設定管理するスキルが社内に不足している。
3.要件に合ったシステムがない(価格/機能)
ここでは、「1.稟議が通らない」について考察してみたい。
「稟議が通りにくい」理由は、3つに大別できるだろう。
a.導入効果を上長に説明できない。
b.誹謗中傷や会社をむやみに批判するような投稿が行われるなど、導入後のリスクが懸念されている。
c.社内ブログ/SNSの導入効果について一般論としては理解できるが、自社に適用できるか不明。(活用できないかもしれない。)
「a.導入効果を上長に説明できない。」は最も多く耳にする。グループウェアやERPなどと異なり、導入効果を数値的に算出しにくい。部門を越えた情報共有、コミュニケーションの活性化、などの効果があるといわれているが、費用に見合う効果が得られるのか、といったところだ。
「b.導入後のリスクが懸念されている。」については、匿名掲示板や最近よく見られるブログの「炎上」騒ぎのような、所謂「荒れる」状態を心配している。
「c.自社に適用できるか不明」は、簡単にいえば、「果たしてみんな記事を投稿するだろうか」という懸念である。
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社内ブログ/SNS導入における、これらの課題については、簡単な解決方法が一つある。
「Just,do it!」
である。
私が社内ブログの導入の検討を始めた2年前とは違い、現在ではオープンソースのブログソフトやSNSソフトがいくつかあるし、安価でトライアルが可能な商用の社内ブログソフトも存在する。
案ずるよりも、まずは社内の遊休サーバーにそういった社内ブログ/SNSソフトをインストールしてみてはどうか。使ってみることで解消する疑問が多いのではないか。
a.導入効果を上長に説明できない。
⇒決済者に実際にブログを使って情報発信をしてもらう。社内ブログ、社内SNSによるコミュニケーションを実感してもらう。
b.導入後のリスクが懸念されている。
⇒私の経験上、実名で記事を投稿することをルールとすれば(システム上の制限をかけるとよい)、社内ブログが荒れる、ということは、まずない。これも実際に社内ブログを運用することで、実感いただけると思う。
c.自社に適用できるか不明
⇒これはやってみるまでわからない。もしかしたら、誰も投稿してくれないかもしれない。社内ブログへのアクセスが習慣化するまで、2ヶ月程度は気長に運用してみたほうが良いだろう。
ということで、導入の課題をクリアするコツとしては、「まずははじめてみる」ことをお勧めする次第である。
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